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Advantage教室の魅力

私たちが目指すのは、世界水準の研究と教育を実践しながら、
地域のがん患者さんに誠実で献身的な医療を提供する、
がん医療のプロフェッショナル集団です。
新しい教室ならではの環境
新設教室として、柔軟な運営を行っています。
若い医師や学生のキャリア形成を積極的に支援し、これから入局される皆さん一人ひとりが教室の中心的存在として活躍できる環境です。
最先端のがん医療を実践
中四国地方唯一のがんゲノム医療中核拠点病院であるなど、最先端の情報・技術に基づいたがん医療を実践することができます。
総合腫瘍医の育成
ゲノム診断から治験、緩和ケアまで、総合腫瘍医として成長できる体系的なトレーニング体制を整えています。
地域医療との連携も今後視野に入れています。
幅広い研究環境
臨床研究・基礎研究の経験豊富な教室スタッフに加え、腫瘍センター、ゲノム医療総合推進センター、バイオバンクとの連携により、研究を強力にサポートします。
研究経験の有無を問わず、意欲ある挑戦を歓迎します。
Interview若手スタッフインタビュー
臨床教室でありながら、
研究と診療の両輪をバランスよく回し、
若いスタッフの多様なニーズ、
プランに対応できる体制を整えております。
森田 絢子
Ayako Morita
助教
『プライマリケアから最期まで』治療は勿論、生き方・人生観に寄り添える医師を目指して、全人的な医療の実践。
肥山 隆一郎
Ryuichiro Hiyama
大学院生
血液がん遺伝子パネル検査「ヘムサイト」のエキスパートパネルに立ち上げから関わり、個別化医療への大きな一歩へ。
原武 朋加
Tomoka Haratake
大学院生
臨床から研究へ。ゲノム情報を医療現場に還元できる研究者を目指して。
森田 絢子(腫瘍内科)
助教
『プライマリケアから最期まで』治療は勿論、生き方・人生観に寄り添える医師を目指して、全人的な医療の実践。
卒後11年目の森田絢子です。
腫瘍センターに所属し、呼吸器内科、腫瘍内科、緩和ケア科の3足の草鞋を履かせていただいております。『プライマリケアから最期まで』患者さんに寄り添い、治療は勿論のこと生き方・人生観に寄り添える医師を目指している私には有り難いことです。
祖父が肺癌で亡くなったことや、恩師の先生方との御縁で呼吸器内科医を目指して岡山大学病院 第2内科に入局させていただきました。
研修医時代は呼吸器内科医として肺癌、気管支喘息、COVID-19を含む感染症など、様々な疾患治療に従事していましたが、大学に病棟医として帰還した後は肺癌を含めた悪性腫瘍の診療がメインとなりました。疾患の特性上、完治は望みにくく生涯病気と戦い続けることが多いです。告知は患者にとっては一生に一度。医師としては悩むことが多い場面です。治療は一喜一憂の二人三脚。最終的には終末期医療となります。最期をどう迎えたいか。患者毎に考え方が違うため正解はありません。患者との関わりに葛藤し思い悩むことが多い日々です。日々患者と向き合う中で緩和医療にも興味を持ち、現在は緩和ケアチームにも所属させていただき、多くの経験と知識を学ばせていただいております。
腫瘍内科は、がんゲノム医療にも対応し外科・放射線科など他科と連携しながら、がんの診断から治療、緩和ケアまで全人的な医療を実践する必要があります。『抗癌剤などの薬物療法』というイメージが強く、難しそうでハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、重要なのは全身を総合的に診て適切なアセスメントを行うこと、すなわち“内科力”です。
内科全般を総合的に診療できる医師になりたいと思われる先生方にはお薦めの科だと思います。
岡山大学病院は親身になってくれる上級医や医療スタッフが多く、技術や知識を磨く環境が整っています。症例としても、様々な臓器の固形腫瘍や、白血病・リンパ腫等の血液悪性腫瘍、さらには肉腫や原発不明癌などの希少癌も診療することができます。充実した腫瘍内科研修ができると思いますので、岡山大学病院で実習や見学をし、当科の魅力を実感していただきたいです。是非、一緒に頑張りましょう。
肥山 隆一郎(ゲノム医療)
大学院生
血液がん遺伝子パネル検査「ヘムサイト」のエキスパートパネルに立ち上げから関わり、個別化医療への大きな一歩へ。
医師7年目の肥山隆一郎です。血液内科を専門としており、現在は岡山大学の大学院生として研究に従事しています。また、血液がん遺伝子パネル検査「ヘムサイト」のエキスパートパネルにも立ち上げ当初より関わらせていただいています。
血液がん(急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)は、いまなお命に関わる疾患です。一方で、適切な化学療法や支持療法により完治が期待できる疾患でもあります。治療は副作用が強く、決して容易なものではありませんし、残念ながら再発・難治となり亡くなられる患者さんが多くいらっしゃるのも事実です。私は、そのような患者さん一人ひとりに寄り添い、ともに病気と向き合いながら治療を進めていける医師でありたいと考え、血液内科を志しました。患者さんやご家族と価値観(時に死生観)を共有し、日々の症状を丁寧に観察し、コメディカルと連携したチーム医療を大切にしながら、常に最新の医学的エビデンスを学び続けることを心がけています。困難の多い分野ではありますが、「命に寄り添う医療」に携われることに大きなやりがいを感じています。
近年の血液がん診療において、とくに重要性を増しているのが「遺伝子変異」です。たとえば急性骨髄性白血病一つをとっても、見た目や診断名が同じでも体の中で起きている病気の仕組みは患者さんごとに大きく異なります。そのため、従来の分類だけでは治療反応性や予後の違いを十分に説明できないことがありました。遺伝子変異を理解することで、なぜ同じ診断名でも治療効果が大きく異なるのかを合理的に説明できるようになり、さらに再発・難治例を克服するための新規治療の開発も進んでいます。すなわち、遺伝子情報に基づく詳細な分類により、患者さんごとに最適な治療を選択できる時代が到来しつつあります。
こうした背景のもと開発されたのが、血液がん遺伝子パネル検査「ヘムサイト」です。300種類以上の遺伝子変異を網羅的に解析することが可能となり、従来の診療では捉えきれなかった疾患像の理解が進んでいます。一方で、検査結果の解釈は非常に複雑であり、血液がんとゲノム医療の双方に精通した専門家による多角的な検討が不可欠です。岡山大学病院は、全国13施設が指定されているがんゲノム中核拠点病院の一つであり(2026年1月現在)、2025年5月よりヘムサイト・エキスパートパネルが開始されました。私はその立ち上げ当初から関与し、検査結果の解釈に悩みながらも、遠西教授をはじめとした専門家の先生方と議論を重ね、膨大な文献を調べることで、主治医の先生や患者さんに少しでも多くの情報を還元できるよう努めています。今後も新たな疾患概念や治療法が登場すると考えられますが、ヘムサイトは血液がん診療における個別化医療への大きな一歩であると実感しています。
最後に岡山大学について触れたいと思います。岡山は中四国のハブとしての役割を担う地域であり、岡山大学には全国に向けて存在感を発揮していこうとする活気があります。私は他地域の出身ですが、非常に風通しが良く、挑戦を後押ししてくれる環境だと感じています。臨床腫瘍科は岡山大学の中で新しい診療科であり、時代の要請の中で生まれた分野です。若く勢いのあるチームの一員として、臨床・研究の両面からがん医療に貢献していきたいと考えています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
原武 朋加
大学院生
臨床から研究へ。ゲノム情報を医療現場に還元できる研究者を目指して。
卒後2年目の原武朋加です。私は臨床検査技師の資格を取得後、臨床の現場に進むのではなく、疾患の本質を分子レベルで理解したいという思いから研究の道を選びました。現在は主にリンパ腫を対象としたゲノム医療の研究に携わり、Dry解析を中心にゲノムデータの扱い方や解析手法を学んでいます。
ゲノム医療に興味を持ったのは、遺伝子レベルの情報が診断や治療選択に直結するようになり、医療そのものの形が大きく変わりつつあることを実感したからです。bulk 遺伝子発現解析、シングルセル解析、空間トランスクリプトミクス、画像解析など、複数のデータを組み合わせて病態を読み解く研究は奥深く、日々新しい視点が得られ、研究者としての視野が広がっていくのを感じています。
臨床検査技師として学んだ基礎知識は、研究の中でも自然と活かされています。生体の理解やデータの見方など、これまでの学びが今の解析を支えてくれていると感じる場面が多くあります。まだ経験は浅い若手研究者ですが、周囲の先生方に支えられながら、自分の専門性を少しずつ深めているところです。
来年からは博士課程に進学し、より本格的にゲノム医療の研究に取り組む予定です。臨床と研究をつなぐ架け橋のような存在として成長し、ゲノム情報を医療現場に還元できる研究者を目指しています。
ゲノム医療や解析に興味がある方、Dryスキルを身につけたい方は、ぜひ岡山大学に見学にいらしてください。新しい医療の形を一緒に探っていける仲間が増えることを楽しみにしています。
Education研修・教育・留学

がん薬物療法専門医・
研修プログラム

▲(参考)岡山大学がんプロフェッショナル養成プラン事業で実施している「がん薬物療法専門医育成コース」のカリキュラムの一例
当教室では、各がん診療科・部門と緊密に連携しながら、3年間で日本臨床腫瘍学会認定「がん薬物療法専門医」取得を目指すプログラムを整備しています。
日常診療・症例経験・試験対策までを、各診療科と連携ながら研修内容をコーディネートします。
1.症例経験
研修者のバックグラウンドに配慮しつつ、専門領域以外の症例も十分に経験できるよう調整します。
2.症例実績報告書の作成支援
専門医申請に必要な30例の症例実績報告書について、当科指導医が内容構成から記載方法まで丁寧にサポートします。
3.認定試験対策
筆記試験対策(試験問題対策)および口頭試問対策について、随時サポートします。
キャリアプラン
臓器横断的ながん診療や幅広い薬物療法に携わる道に加え、治験を含む臨床研究に重点を置くキャリア、基礎研究やリバース・トランスレーショナル・リサーチ、リアルワールドデータ研究を通じて新たなエビデンスを創出するキャリアなど、多様な進路を選択することができます。さらに、緩和ケアや地域医療に深く関わる道も含め、医師それぞれの志向に応じたキャリア形成をサポートします。
医師一人ひとりのライフステージや価値観を尊重し、長期的に安心して成長し続けられる環境を大切にしています。
専門医取得後のキャリア像
がん薬物療法専門医取得後は、多様な進路が開かれます。
●大学病院での臨床・研究の継続
●地域中核病院におけるがん診療の中心的役割
●治験・臨床研究を主軸としたキャリア形成
●緩和ケアや地域医療と連携したがん医療の実践
など、多様な進路が開かれます。
当教室では、取得後のキャリア形成についても継続的に支援します。
留学・海外交流
当教室では海外留学も積極的にサポートします。様々な分野で留学経験のあるスタッフが揃っており(遠西、市原、冨田)、海外留学先とのやりとりや助成金の獲得など、手厚くアドバイスします。
また、多くの海外共同研究者との交流が続いており、世界レベルの医療や研究と日常的に繋がっています。
留学経験談1
私は2025年1月から3ヶ月間、悪性リンパ腫の研究で世界をリードするカナダ・バンクーバーに留学する機会をいただきました。Simon Fraser University (Burnaby)では、リンパ腫の遺伝子解析の先駆者であるRyan D. Morinにご指導いただき、DLBCLのコピー数変異の解析を通して、大規模解析パイプライン構築に携わらせていただきました。さらに、常にトップジャーナルを輩出しているBC Cancer (Vancouver)では、Christian SteidlとDavid Scottのラボミーティングにも参加させていただきました。帰国後はこれらの経験を活かし、リンパ腫マルチオミクス解析に必要なパイプラインを独自で構築するなど研究を進めています。本留学を研究者としては駆出しの時期にさせていただいたことは、非常に刺激となり、日々のモチベーションとなっています。
直井友亮
▲BCCancer Christianラボのメンバーと共に
▲晴れた日のカナダプレイス
留学経験談2
遠西ラボで研究に取り組んでおりました小林宏紀です。私は以前から海外留学に漠然とした憧れを抱いていましたが、その思いが明確になったのは、研究成果をアメリカ血液学会で発表する機会を得たことがきっかけでした。国際学会での発表を通じて、世界の第一線で研究がどのように進められているのかを肌で感じ、海外で研究したいという思いが一層強くなりました。その後、自身の研究テーマに近いオーストラリア・クイーンズランド大学のDr. Keaneの研究室に応募しました。遠西先生をはじめ、海外留学の経験に基づく助言と支援を受けながら、日本学術振興会海外特別研究員に内定をいただき、この度留学することになりました。ここには留学を後押ししてくださる環境があり、海外での研究という新たな挑戦に踏み出すことができたと感じています。
小林宏紀
▲ブリスベンの中心部
海外研究者との交流
海外研究者が当教室を多数来訪し、海外との接点が豊富なのも当教室の特徴です。
ラボミーティングや食事会などを通して、世界に出るきっかけを作っています。
2025年2月
Simon Fraser University (Vancouver, Canada), Dr. Morin Ryan
2025年3月
MD Anderson (TX, US), Dr. Micheal Green
2025年5月
University of British Colombia (Vancouver, Canada), Dr. David Scott
岡山だけでなく、日本各地で講演を行い、大学院生も全国行脚に同行。
2025年7月
University of British Colombia (Vancouver, Canada),
Dr. Christian Steidl
京都での学会講演に登壇し、一緒に京都観光へ。
To Students学生の皆さんへ

がんゲノムゼミ
2022年に岡大医学部学生さんから、がんゲノム医療についてより深く学びたいという声が上がり、「がんゲノムゼミ」を立ち上げました。
月一回のゼミで、実際のがんゲノム医療を受けた症例や、学生さんの興味のあるテーマについて、フリーにディスカッションしています。
がんゲノム医療を学ぶだけでなく、医学教育学会の発表や地域公開型ゼミを開催するなど、あくまで学生さんが主体となった取り組みを行っています。
また、各がん診療科の先生方にも、それぞれのがん種のゲノム医療について熱く語って頂いており、がん臨床のトップランナーの先生方と接する機会にもなっています。
がんゲノム医療や先端がん医療に興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください!
担当:遠西・冨田
Contact入局申込・お問い合わせ
当教室への申込や研修・病院見学等に関するお問い合わせは下記までお問い合わせください。
ご返信にはお時間をいただく場合もございます。予めご了承ください。